ドイツSF紹介①「Co Werk die kantine」
Co Werk はSachsen ザクセン地域にある。この地域はかっての東独である。統一ドイツ後にソーシャルフアームとして事業の再編を行い、ザクセンでは最大規模として発展している。die kantine と云うのがCo Werkカンティーネ事業である。ストレートに本質を云い現わしている。
ライプツィッヒから一時間南下した所にあるChemnitzケムニッツが事業拠点である。日本の観光案内書では全く取り上げられていないが、東独時代は第一の工業都市であった。街の中心に巨大なカール・マルクスの胸像があり、ケムニッツのシンボルである。
この街の第二市庁舎にCo Werkの市職員食堂がある。11時から14時での来客は座席数50席で3回転150人である。客単価が当方の推測で10€1,300円、約20万円の売り上げである。日本の飲食店のランチ売上は5万~10万円なので、倍である。市職員を独占しているのと、毎日やって来ても美味しいと云う、料理のレベルが高いのである。料理のレベルはどう維持されているのかについて、調理はカンティーネで行われているのでは無い、ここでは予め調理された料理を暖めたり、味付けを追加して提供している。
調理はカンティーネから30分程離れたフレミング通りに事業及び教育の為の広大な拠点が有る。ここの調理拠点でランチを一日600食調理しており、ケータリング方式で供給しているのである。ランチについては一日4メニューが調理され、複数のカンティーネとレストランに供給されている。食材は共同仕入れ、メニューについても共同開発が行われている。社長のグロッフヵはケムニッツ大学の数学科の出身である。緻密な計算による戦略が事業の端々に感じられる。
秀越なのは調理のレベルとデザインである。これが競争力の源泉であり、事業の中核である。コクの有るケムニッツ味がたまらなく、美味い!