CEFEC "The Linz Appeal"
10回目オーストリアのLinzリンツで開催されているCEFECは、その後の歩みに一際影響を及ぼす会議である。大河に面した地で、季節によっては水の薫風が街を覆っている。此処は詩人ライナー・マリア・リルケと音楽家アントン・ブルックナーの所縁の地である。リルケの優雅な豹の詩と壮大なブルックナーの交響曲はこの大河を母体としている、と云うのは当社の私見である。
1996年の会議の記録は詳細に残されており、エポックメイキングとして位置づけられている様である。記録では300人余が参加し13ヶ国の代表によって、ソーシャルファームの規定が為されたと記されている。CEFECに草創期から関わり、歴史の証人と成っているChristiane Haerlinクリスティアン・ヒュールリン女史はLinzで産出されたアピールをCEFECの原則として、事ある毎に伝承している。
当社がリンツアピールに出会えたのは、彼女の啓蒙によるものである。The Linz Appealリンツアピールは6つのテーマでCEFECの役割とsocial firmの存在意義を規定している。
1.Why does CEFEC call for attension?
何故CEFECが注目されるのか
このテーマでは、CEFECの役割とEU委員会との共通目標と組織的連携を規定し、参加国の実績を記し、CEFECの位置付けを明らかにしている。
2.Why does CEFEC recommend Social Firms?
何故CEFECはsocial firmを推進しているのか?
このテーマでは、social firmのコンセプトを定め,10年間の推進の結果を明らかにしている。
3.Why are Social Firms successful?
何故social Firmは成功するのか?
このテーマでは1980年代からの活動からsocial firmの成し遂げている事を10項目に亘って掲げ、成功の要因を明らかにしている。
4.How did experts rate the situation in the CEFEC menmber states?
CEFECの参加国はどの様に取組んで練達してきたのか?
このテーマでは連帯して取組んで来た国々と、どの様な課題に取組み、どの様な結果を作り出したのかを、段階的基準によって明らかにしている。其々の国の状況によって課題や結果は異なる為である。
5.What are the CEFEC recommendations of funding Social Firms?
CEFECは何でsocial firmの資金を稼いでいるのか?
このテーマでは、social firm事業が何に取組み収益を挙げているかを明らかにしている。
6.What are the conclusions for political and financial step?
何と政治的及び財政的な協定を結んでいるのか?
このテーマではEU及び参加国の行政との連携を明らかにしている。
リンツアピールは、その後のsocial firmの推進の指針と成り、EU指針とも成っている。
リンツアピール原文は以下から
https://socialfirmseurope.eu/social-firms/research/